melophobian

安川奈緒の現代詩手帖掲載詩などを写経のように書き写す。

「必要性の丘から連絡する」安川奈緒

どうしてでしょうか、室外機のことしか考えないようにしていました 小さい頃は、質問と回答を強要する思想はいけない、と思いながら業者テストを抱きしめていました 欠食児童の典型でした 匍匐後退し続ける生が照らされるような 百点満点の波動でした

 

「宥子」という女の影響下ですべての事が進んでいる、と見えます このナンバー・ワンを倒してみたいのですが…… とにかく癪に触ってみて、漢字間違えてる? 癪に触ってみてください そういえば叙事詩のなかで引退を担当してほしいとのことでした、お引き受けします あなたは煌めく吐瀉物のあたりで好きなこと思う存分やってください 当方、動物園、キャパがすごいだけ

 

またまたぁ、係員とか警備員とか、またまたぁ「自殺しようという思いだけで、そこに死体が残って、人を唖然とさせます……」絶え間ない記憶喪失が辛いなら「えい、やあ」ととめてほしいなと薄々思いながら竹槍訓練をしていたあの子どもを驚かして「ヰタ・セクスアリス性に目覚める頃」を仕掛けてやればどうですか でも腸内発酵する子だったら、やめておいてあげましょうか ねえ、返事してくれませんか 室外機のことしか考えてこなかったのです

 

実は必要性の丘から連絡しています 「連絡します」ということを連絡するだけです 暗い揺り戻しがあって(数個の怨、精神的なものです)ぼちゃぼちゃって音がしています(東洋の神秘、排他的なものです)ただし、土筆ばっかり食べているわけではないんですね、これがまた(ケロッグ、学際的なものです)そうしてエロス+エロス+エロス+……早く虐殺してやれって感じなんですね、ええ(飲む、打つ、買う 荷造り的なものです)でも船の底ではいい思いをさせてもらいました、痰にまみれて、自分のいるべきところにいるという確信が与えられてね(特注の静電気のあるバラスト、怠惰なものです)

 

夜+「夜がまた」の抱擁の熱いこと熱いこと でも調子に乗って「昔の自分を見るようだ」とのけぞるなら後ろの深淵に要注意、ですね 都会のデスマスクを描くと親になってしまうのがとても口惜しいです、口が惜しいです、口がもうちょっとアレだったらよかったね

 

数多くの転落防止策のある丘からまた連絡します「投網バイバイ」ぐらいの気分でいたけど少し重苦しくなったのは送信と返信を強要する思想がいけないから? 今どうすべきなんだろう、何をすればいいんだろう 酸味ごと抱擁されないようにするためには 困り果てたred threadたちが仮称として破線を採用するためには……でも今はまだ、そんなに錯綜しているとは思わないよ、残忍なままでも元気で